【書籍レビュー】マイケル・アブラショフ『アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方』【角田晶生】

  • 2020.02.15 Saturday
  • 22:17

 

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(角田晶生 つのだあきお・個人事業「角田書物(〜かきもの)」主人)

 

 非常に月並みな表現で誠に申し訳ないのですが、

 

「こういう上官だったら、もっと海上自衛官を続けていたかもな」

 

 そんな感想が湧いた一冊です。

 

 とある落ちこぼれ?軍艦の新任艦長が、乗組員たちの心をつかんで米海軍随一のエース艦になるまでの物語が、体験を交えて描かれています。

 

 一番好きなシーンは、艦長の退任あいさつ。

 

「You know how I feel」

 

 あなたは知っている。私が何をどう感じているかを。

 

 もう少しぶっちゃけるなら「皆まで言わぬ」。

 

 言葉であれこれ言うまでもなく、俺たちが共有してきた思い出は、お前たち一人ひとりの胸にしっかりと刻まれているだろう。

 

 よほど部下を信頼し、自分の尽くした最善に自負がなければ言えないセリフです。

 

 古来「板子一枚下は地獄」というように、時として運命を共にするからこそ、強い連携が求められる海軍。

 

 組織は人によって成り、人を活かせば組織が活きる。

 

 そんなシンプルな原則を教えてくれる一冊として、皆さんにおすすめします。

【書籍レビュー】好漢たちの共通点−我が心のバイブル『水滸伝』。【角田晶生】

  • 2020.02.05 Wednesday
  • 22:49

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(角田晶生 つのだあきお・個人事業「角田書物(〜かきもの)」主人)

 

 中国四大奇書の一つ『水滸伝(すいこでん)』を初めて読んだのは、中学三年生ごろと記憶しています。

 

 百八星(※封印されていた悪魔の生まれ変わり)の主人公が梁山泊(りょうざんぱく)に集結し、国政を牛耳る悪い役人たちを撃退する冒険活劇は、いくつになっても血沸き肉躍る読み応えです。

 

 みんな世渡りは下手だけど、国家の行く末を思い、みんなの役に立ちたい心は人一倍強く、それぞれの特技をもって活躍する様子は、

 

「秀才でなくても、何か一つのことに秀でれば、誰かに喜ばれる人生が送れるのだ」

 

という希望になったものです。

 

 そんな曲者ぞろいの梁山泊をまとめ上げたリーダーが、実在人物をモデルにしたと言われる宋江(そうこう)。

 

 チビで色黒、どちらかと言えばブサ面であまり才能もなかったけれど、仁義に篤い正直者で、仲間のためなら財産を惜しまなかったため、広く江湖(こうこ≒天下)の好漢たちに慕われていました。

 

 そんな宋江が罪に落とされた事から、物語は大きな転換点を迎えます。

 

「あの人を救わねば!」

 

 かつて恩を受けた者、かねてその声望を慕っていた者が大集結して処刑寸前の宋江を救い出し、梁山泊に連れ帰った辺りから、彼らは朝廷にとって無視できない勢力となっていきます。

 

 細かいエピソードは端折りますが、官軍の力をもってしても梁山泊を攻略できないとなった折、国内外で叛乱が勃発。

 

 そこで朝廷は宋江らを説得し、罪を赦す代わりに相次ぐ叛乱の鎮圧に向かわせました。

 

 元より尽忠報国の志高い宋江たちは連戦に次ぐ連戦の末、すべての叛乱を鎮圧したものの犠牲も多く、好漢百八名の内、最後まで生きていた者は1/3の三十六名に減ってしまいます。

 

 ここへ来てようやく宋江たちは恩賞に与り、これからはまっとうな人生を歩むべく梁山泊は解散。みんな散り散りとなっていくのですが、手柄を妬んだ奸臣たちの手によって宋江は非業の死を迎えるのでした。

 

 

 

 ……ざっとこんなストーリーです。

 

 時は北宋王朝、日本で言うところの平安時代末期に当たります。

 

 尽忠報国の志を利用するだけ利用されて、最後はポイ……ありがちっちゃありがちですが、実に残念な結末。

 

 宋江はじめ、彼に従っていた好漢たちは、薄々気づいていたのかも知れません。

 

 でも、最期まで宋江に従い、死力を尽くして戦いました。逃げた者は一人もいませんでした。

 

 なぜでしょうか。

 

 みんな心のどこかで、

 

「この人(宋江)だけは、どうか報われて欲しい。そうでなきゃ、この世なんて嘘だ」

 

そう願っていたのだと思います。つまり、どんなやさぐれた好漢であろうと、みんな「宋江の姿と結末に、この世の希望を求めていた」のでしょう。

 

 百八名の中には、相当にえぐい人でなしも登場しますが、それでも宋江という一人の希望を通じて、みんなが義兄弟の盃を交わし、この世に希望を託していたのだと思います。

 

 そんな不器用で一途な好漢たちの願いや生き方が、私にはとても愛しいのです。

 

 どこまでも腐敗した、救いのない世の中で、それでもどこかに救いを求める彼らの姿が、時代に淘汰されていった者たちに重なって見えるのです。

 

 少し長い物語ですが、良かったら読んでみて下さい。

 

 強烈な個性を持ったキャラクターが次から次に登場するので、読んで飽きが来ず、名前と二つ名もすんなり覚えられると思います。

 

 とりあえず、私は青面獣の楊志と、石将軍の石勇がお気に入りです(他にもいますが)。

 

 

【源氏物語】ただいま「帚木(はゝきゞ)」を読んでいます。【角田晶生】

  • 2020.01.24 Friday
  • 22:00

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(角田晶生 つのだあきお/個人事業「角田書物(〜かきもの)」主人)

 

 さて、令和二年の目標の一つに挙げた紫式部『源氏物語』の原文読書。

 

 現在、第二章に当たる「帚木(ははきぎ)」を読んでいます。

 

 やっぱり歴史的仮名遣い・言葉遣いの難しさや、登場人物の混乱はあるものの、じわじわ読み進めていく内に、少しでも「あ、すんなり読めた!」「意味が理解できた!」という部分が出てきて、徐々に楽しくなってくる頃合いに差し掛かりました。

 

 家内おすすめの漫画『あさきゆめみし』やオリエンタルラジオの中田さんの動画の方がより解りやすくて刺激的ですが、当時の平安貴族たちが使っていた生の言葉に触れてみて、小声でも口にして見ることで、よりいきいきとその世界が感じられてくるものです。

 

 このペースでは年内に読破できそうもありませんが、のんびり取り組んで、少しでも物書きとして素養を身に着けていこうと思います。

 

 

 

漫画『あさきゆめみし』は読破しましたが、また繰り返し読もうと思います。

 

余談ながら、個人的には「雲居の雁」と「太輔の命婦」、そして「近江の君」がお気に入りです。

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