【戦後・引揚者の記憶】体験者の方に聴き取りさせて頂きました。【角田晶生】

  • 2019.07.06 Saturday
  • 23:46

 

※出典:楳本捨三『陸海名称100選』秋田書店、昭和46年10月25日 初版より。

 

 

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(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)

 

 先刻、先の敗戦と共に大陸から日本に引き揚げて来られた方(以下「当人」とする)の体験談を聴き取り、記録させていただく機会を頂きました。

 

 厳密には、その方は昭和20年生まれなので引き揚げ時の記憶はなく、ご両親や周囲の方々から聞いた話の集約ですが、こうした記憶を後世の教訓に資するべく記録することは、先の大戦の記憶が風化しつつある昨今においてとても重要です。

 

 個人情報もあるためここに書けることは限られていますが、その断片なりとも記録しておきたいと思います。

 

 

一、両親は結婚と同時に大陸へ渡航し、山西省の大原(たいげん。太原?)の日本人街で敗戦の直前に生まれた。

一、日本人街では四国や九州、北海道から来ていた方たちと交流し、村長の中国人とは仲良しだった。

一、しかし、中には中国服の袖にコルト(拳銃)を隠し持つ人もいて、怖かったとのこと。

一、ソ連の侵攻から逃れて引き揚げる際、中国人村長が港(どこの港かは不明)まで送ってくれ、別れを惜しんだ。

一、引き揚げの道中、日本人一行がソ連兵に拘束された時、母親が腕時計を没収された(暴行は受けなかった)。

一、大陸から本土に向けて出航するも、栄養失調でたくさんの乳児が餓死した。

 

 乳児が死ぬと、大抵の場合は父親が防寒着を脱いで遺体を包み(他に包むものがないため)、船長が遺体を水葬する際に浮いて来ないよう、重石をくれたと言うことです。

 

 そして遺体を海に沈めると、水が澄んでいるためずっと底の方まで見えるらしく、たちまち鮫のような大きさの肉食魚が群がって遺体を食いちぎり、ちぎれた乳児の手や足などが浮かび上がってきた、と言います。

 

 そうこうして引き揚げ船は佐世保港に到着したそうですが、それまでに生き残った赤ん坊は当人ただ一人だったそうで、その後も日本人街時代の仲間は当人を「一人生き残った〇〇ちゃん」と呼んで大切に可愛がったそうです。

 

 

 当人の周囲も血族・姻族に陸海軍の軍人を輩出、つくづく戦争と縁の深さを感じたと言います。

 

「戦争は本当に悲惨なものだと、後世に伝えたい。角田さんみたいな若い人たちが関心を持ってくれるのが、本当に嬉しい」

 

 平和を求めるからこそ、私たちは戦争を学び、その本質を知悉すると共に、備えと覚悟を持たねばなりません。

 

 先人たちが血を流して受け継いで下さった偉大な教訓を、この縁(よすが)と共に次世代に伝えて行きたいものです。

【Japaaanマガジン】令和元年6月に掲載された記事たち。【角田晶生】

  • 2019.06.29 Saturday
  • 15:14

 

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(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)

 

 日本文化と今をつなぐウェブマガジン「Japaaanマガジン」に、今月は以下の記事をご掲載頂きました。

 

 いつも、ありがとうございます。

 

 次世代に受け継いでいきたい日本の文化や精神を少しでも書き綴っていけるよう、今後とも精進して参ります。

 

 

 

日々是精進・生涯現役…禅を究めた幕臣・山岡鉄舟の修行時代エピソード

https://mag.japaaan.com/archives/97176

 

 

「山王」様はどこにいる?バス停に残された地名から郷土の歴史を発見する楽しさ!

https://mag.japaaan.com/archives/97332

 

 

死ぬも生きるも兄弟一緒!平安時代、数万の軍勢に突撃したたった2人きりの零細武士団の武勇伝

https://mag.japaaan.com/archives/97571

 

 

明治時代に持ち込まれた概念「Right」は権利?権理?福沢諭吉の「理」へのこだわり

https://mag.japaaan.com/archives/97638

 

 

 

幕末時代、カネ目当てで浪士組に入った「偽志士」コンビの末路とは?

https://mag.japaaan.com/archives/97820

 

 

6月の梅雨時なのになんで皐月(五月)晴れなの?その理由は新暦と旧暦のズレから

https://mag.japaaan.com/archives/98108

 

 

言葉は相手の為にこそ。山岡鉄舟が清水次郎長に教えられた真の「頭のよさ」とは?

https://mag.japaaan.com/archives/98352

 

 

埋もれた歴史を掘り起こし次世代へ。文献から再発見された鎌倉の力石エピソード

https://mag.japaaan.com/archives/98678

 

 

美しすぎた男装のイケメン女剣士・中沢琴の幕末奮闘記【上・浪士組編】

https://mag.japaaan.com/archives/98832

 

 

美しすぎた男装のイケメン女剣士・中沢琴の幕末奮闘記【中・戊辰戦争編】

https://mag.japaaan.com/archives/98842

 

 

どんな大河も一滴の水から。多摩川138キロの源流「水干」の最初の一滴を求めて

https://mag.japaaan.com/archives/98169

 

 

美しすぎた男装のイケメン女剣士・中沢琴の幕末奮闘記【下・帰郷編】

https://mag.japaaan.com/archives/98846

 

 

【鎌倉もののふ隊】9月15日(日)第2回 鎌倉武士祭りのお芝居脚本が出来ました。【角田晶生】

  • 2019.06.29 Saturday
  • 00:08

※演劇のイメージ(鎌倉・長谷寺にて)

 

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(角田晶生 つのだあきお・フリーライター)

 

 かつて鎌倉の地を拓いた中世の武士・鎌倉一族。

 

 その遺徳を顕彰するべく昨年より始まった「鎌倉武士祭り」が、今年も斎行されます。

 

 当日上演するお芝居「鎌倉代々記(仮称)」の脚本を担当させて頂きました。

 

 紙芝居による語りと演者たちのパフォーマンスによって構成される、二百年の歳月にわたる歴史絵巻を繰り広げます。

 

「もう『鎌倉四兄弟』は見飽きたよ」という方も、9月15日(日)は奮ってご参加頂けましたら幸いです。

 

※参考:昨年の様子

第1回鎌倉武士まつり

https://ameblo.jp/yasuharu-anayama/entry-12405027033.html

【鎌倉もののふ隊】9月16日(日)第1回 鎌倉武士(もののふ)祭り。【角田晶生】

http://tsunoda-akio.jugem.jp/?eid=2015

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