【鎌倉四兄弟-最後の晩餐-】話しているのは、同じ言葉。【つのだあきお】
- 2018.02.23 Friday
- 22:55
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(つのだあきお 角田晶生・フリーライター)
敗者は歴史を語れない。
かつて頼朝公が攻めて来る前、この鎌倉の地を拓き、治めて来た鎌倉一族。
頼朝公の謀叛を前に、兄弟が敵味方に分かれて戦う事を決断と葛藤を描いた「鎌倉四兄弟-最後の晩餐-」。
鎌倉智士さんの原作を元に書かせて貰った脚本が、今度2月25日(日)13:00〜13:30「湘南ボウル」で上演される運びとなり、誠にありがたい限りです。
さて、それはそうと、こんな話がありました。
「君の脚本は、言葉が難しくて解らないから、現代語に書き直すべきだ(要約)」
そうすれば、より多くの人が共感するだろう……とまぁ、そんな具合でした。
お気持ちは有難いのですが、それは少し狙いと外れてしまいます。
もちろん完璧とまでは言いませんが、私の脚本は、出来る限り当時の言葉遣いに近づけて書いています。
皆さん、日ごろ使い馴れない、聴き慣れない言葉でしょうから、演劇の理解に戸惑いが生じる可能性は否定出来ませんが、それが必要なのです。
かつて鎌倉武士が話していた言葉は、今に生きている私たちのそれと、実はそこまで違いません。
同じ日本語です。
この「地続き」の感覚を、一人でも多くの方に、武士たちの言葉を通じて少しでも共有出来ればと思うのです。
たとえ時代が違っても、国や民族が違っても、目の前の人間は生きていて、あなたに何かを伝えたいからこそ、言葉を使って話すのです。
この人間として当たり前の感覚は、現代人も鎌倉武士も変わりません。
同じ人間が、あなたに何かを伝えたくて言葉を話す。
それを感じとる経験は人間性の涵養に必ずや資するものであり、往時の言葉はその良いキッカケになるでしょう。
だから、私は往時の言葉を重んじ、拙くもこれを綴るのです。
鎌倉武士たちの心意気を、価値観を、言葉を通じて感じ取って頂けましたら幸いです。
【鎌倉四兄弟-最後の晩餐-】
日時:平成30年2月25日(日)13:00〜13:30
会場:湘南ボウル2階「鎌倉もののふ隊」深沢御所
会費:無料(浄財歓迎との由)
申込:不要(直接ご来場願います)
出演:敬称略(一部通称)
大庭平三郎景親(通称三郎):小林敬
懐島平太郎景能(通称太郎):森川孝郎
豊田平次郎景俊(通称次郎):眞田規史
俣野平五郎景尚(通称五郎):加藤篆助
※以上の四人が「鎌倉四兄弟」です。
香川権大夫家政:菅原隆
梶原平三郎景時:松尾崇(しゅう)
梶原平六郎友景:角田晶生
長江平太郎義景:阿僧祇
長尾新五郎為宗:井上雄友
長尾新六郎定景:石川陽己
波多野右馬允義常:鎌倉智士
妹(波多野義常室):笠井千恵
飯田平五郎家義:飯田賢
小坂弥太郎俊通:ビーン
大庭小太郎景盛:よっしー君
原作:鎌倉智士(同題)
補助:笠井千恵
脚本:角田晶生
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