【鎌倉市議会】9月定例会・議員報酬の削減を求める陳情。【つのだあきお】
- 2016.09.30 Friday
- 23:46
JUGEMテーマ:地域/ローカル
(つのだあきお 角田晶生・鎌倉市政を考える市民の会 代表)
平成28年9月30日(金)、鎌倉市議会に提出した「議員報酬の削減を求める陳情(陳情第13号)」が議会運営委員会にて審議されるとの連絡を頂きました。
仕事のため傍聴・意見陳述は出来ませんでしたが、後日議事録などを通して確認したいと思います。
※参考:
【鎌倉市議会】議員報酬の削減を求める陳情。【つのだあきお】
http://tsunoda-akio.jugem.jp/?eid=1151
鎌倉市/平成28年9月定例会のお知らせ
http://www.city.kamakura.kanagawa.jp/gikai/2809teireikai.html
財政負担の軽減を目的として議員の定数を減らすのは、利権やカルトなどの組織票を持つ議員ばかりが幅を利かせるようになり、市民の声が行政に反映されなくなってしまいます。
それならばむしろ、議員2名分のコスト(報酬以外の諸経費なども含む。2,000万円/年)を議員総数で頭割りした金額を報酬月額から削減すれば、財政負担の軽減と「民主主義の窓口」確保を両立できる。
そう考えて、陳情を提出したのでした。
すると、色々なご意見を頂きましたが、まとめると
「安い給料では、優秀な人材が集まらない」
「だから、むしろ議員報酬を上げて優秀な人材を確保すべき」
というものでした。
確かに、プロ野球の年俸制などを見ると、優秀な選手ほど高額を得ています。
だから、優秀な議員を高額報酬で雇えば、鎌倉市はもっと良くなる(であろう)。
もちろん、その気持ちは解らないでもありません。
が、採用試験を受ける(雇い手が審査できる)市の職員やプロ野球選手ならともかく、議員を選ぶ方法は、文字通り「選挙」です。
その能力が高かろうが低かろうが、票さえ掻き集めれば(前提として、被選挙権があれば)誰でも議員になれるのです。
能力を収入に反映させるのであれば、基本給に能力給(歩合など)をプラスする報酬体系の整備が有効であると考えますが、必ずしも営利だけを目的としない議員の能力評価の基準・定義づけなど、その道のりはまだまだ遠いものと思われます。
いずれにせよ、今回の陳情を通して、議員のあるべき姿に対する興味・関心を高めて頂けましたら幸いです。
※参考:提出した陳情書
【ここから】
議員報酬の削減を求める陳情
1、陳情の要旨
財政負担の軽減を目的として、議員定数2名の削減分に相当する金額を全議員26名の報酬から頭割りで削減するよう、関係条例の改正を求める。
2、陳情の理由
鎌倉市議会では、財政負担の軽減を目的として度々議員定数の削減(毎回概ね2名)を実施しているが、市民の代表である議員定数の削減は、民主主義の窓口を狭める行為である。
財政負担の軽減を目的とするなら、議員定数よりも報酬額を削減すべきであり、議員1名当たりに要するコスト約1,000万円(諸経費含む。議会事務局の回答)/年×2名で2,000万円を全議員26名で頭割りすれば、民主主義の窓口を保ったまま、財政負担の軽減を実現することが可能となる。
具体的な削減額(月額)としては、
20,000,000円÷26名÷12か月≒64,103円(小数点以下繰り上げ)
となり、議員1名あたりの報酬額から64,103円/月を削減するだけで、議員定数2名分の削減と同じ財政負担軽減効果が得られる。
平素「身を切る改革」を謳っている議員は、率先して自らの報酬より約64,000円の削減を求めるべきであり、定数削減という安易な人気取りに走るべきではない。
ちなみに、鎌倉市特別職報酬等審議会は平成27年12月に「議員報酬額は据え置くことが妥当」とする旨の答申を行なっているが、479,000円/月の議員報酬額は市民の生活感覚から大きく乖離したものであり、市が財政難にある現状にあって、到底納得できるものではない。
よって、議員報酬の根拠となる「鎌倉市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例(昭和32年4月1日、条例第4号)」の改正による議員報酬の削減を求める次第である。
平成28年8月4日
提出者 鎌倉市小袋谷2丁目1番9号 1階
鎌倉市政を考える市民の会
代表 角田 晶生 印
鎌倉市議会議長 中澤克之 殿
(鎌倉市議会
平成28.8−4受付
第868号)
【ここまで】
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